夜勤を始めるとこのように、体調が悪くなり身体を壊す人が少なくありません。
では今回はなぜ、夜勤をすると身体を壊してしまうのかをお話していこうと思います。
夜勤で変わる身体
夜勤を始めると本来、人が生きていくために必要な『睡眠』や『食生活』に変化が生じます。
では、その2つを細かく見ていきましょう。
①睡眠
まず夜勤を始めると、『睡眠時間』が変化します。
理由としては、夜勤で働く時間が関係しており夜勤は午後10時から午前5時までになります。
これは労働基準法で決められています。
ですがこの、午後10時から午前5時は人であれば自然と眠気がやってきて眠れる時間ですよね?
それは睡眠に必要な『メラトニン』というホルモンが、睡眠リズムを調節してくれているからです。
この『メラトニン』というホルモンは、朝に太陽の光を浴びることで活性化し、夜には眠れるように身体に働きかけます。
ですが、夜勤を初めるとその『メラトニン』が活性化しないため、睡眠リズムが乱れてしまうのです。
②食生活
続いて、『食生活』が変化します。
これも『睡眠』と同じで夜勤を始めると、食べる時間が変わってしまうために起こる変化になります。
そして、夜勤を始めると『ある嗜好』になると言われています。
それは、『高カロリーで味付けが濃いもの』をよく食べたくなるという嗜好です。
これは、夜勤中は疲れが溜まりやすいのが原因であり、その疲れを癒すために自然と高カロリーなものを身体が欲してしまうから。
そのため、夜勤で働かれている方は濃い味付けのものを好む傾向にあります。
そして、それとは逆にあまり食事をしない方もいらっしゃるようです。
特に夜勤明けは、疲労がピーク。
それにより、食事をせずに寝てしまうという方も少なくないのです。
③胃腸の調子が悪くなる
そして、『食生活』が変化すると次は『胃腸』に変化が現れます。
意識して、なるべく高カロリーなものを食べすぎないようにされていた方は、大丈夫かもしれませんが・・・
乱れた食生活により、胃腸の調子が悪くなる方が少なくありません。
これは、胃腸にも『活動する時間』と『休む時間』があるからで、夜に近づくにつれ胃腸は休息モードに入ります。
しかし休憩時間が深夜になる夜勤では、せっかく休んでいた胃腸が活動してしまうため、調子が悪くなりやすいという傾向があるのです。
病気になるリスク
上記を通して、夜勤をするとなぜ身体を壊しやすいのかをお話しました。
睡眠リズムが乱れると、常に眠気があり・・・
夜勤明けは眠たくても、うまく眠れない。
食生活が乱れると、高カロリーなものが欲しくなり・・・
高カロリーなものを食べすぎると、胃腸に負担がかかってしまう・・・。
この状態が長く続くと、どうなるか。
これは、想像するのは難しくないかと思いますが・・・
病気になるリスクが高まってしまいます。
例えば、男性だと前立腺がん。
女性だと、乳がんになる確率が高くなると言われています。
これ以外にも胃がんになる確率が高くなったり、睡眠不足から睡眠障害を引き起こす可能性があります。
身体を壊さないために
上記を通して、なぜ夜勤で働く方が身体を壊しやすいのかをお話しました。
では、続いて夜勤を続けるに当たって身体を壊さないためのコツについてお話します。
まずは『睡眠』。
夜勤をすることで起こる睡眠不足を補うためには、休憩時間で少しでも眠ることが必要になってきます。
ですが、これだけでは十分に身体を休めるのは難しいです・・・。
とすると、やはり一番は夜勤明けでゆっくり眠るのが良いでしょう。
しかし、眠ろうと思って眠れるものではありません。
そこで、うまく眠るために温かいお風呂に入ってから眠る方もいらっしゃいます。
続いて『食生活』についてです。
休憩時間の間や、夜勤明けなどで高カロリーなものを食べすぎてしまうはよくありませんが、まったく食べないというのも身体にはよくありません。
そのためタンパク質をしっかり取ったり、野菜や果物を食べるのが良いでしょう。
まとめ
今回は、夜勤をするとなぜ身体を壊しやすいのかというお話から、詳しく理由を見てきました。
このように、一つ見ていくと、夜勤がどれだけ身体を壊す原因を作っているのかが分かりますね・・・
そして、『睡眠』と『食事』の大切さも分かっていただけたかと思います。