近年、夜勤を取り入れている職種が増えてきていますが、それに伴ってこのような悩みも増えてきている状態です。
ですが、実際には「夜勤を辞めたいのは、甘えなのではないか」と考え、辞められずにいる方が、少なくないのも事実なのです。
今回はそんなお悩みについて、夜勤がきつい理由を交えながらお話していこうかと思います。
目次
夜勤がきつい理由
まず、夜勤がきついと言われる理由は3つあります。
では、その3つを細かく見ていきましょう。
①睡眠リズムが乱れる
まず最初の理由は、『睡眠リズムが乱れる』からです。
夜勤で働く時間というのは、午後10時から午前5時。
本来ならば、眠っているはずの時間帯になります。
しかも午後10時から午前2時という時間は、『睡眠のゴールデンタイム』と呼ばれているほどに大切な時間であり、この間に身体は疲れを癒しています。
例えば『成長ホルモン』と呼ばれるホルモンもこの時間に活躍しているのですが、身体の成長に関連するだけでなく修復機能にも一役買っているのです。
そのため夜勤で働いている方が体調を崩しやすいのは、この『成長ホルモン』がうまく働いていなかったり、他のホルモンのバランスが乱れてしまっているのが原因だと言われています。
このように『睡眠』は単に休むためのものだけでなく、身体を作る細胞や内臓を癒すためのものでもあるのです。
②食生活が乱れ、お腹の調子が悪くなる
続いて夜勤を続けていると『食生活』が乱れます。
これは夜勤をすることで、食事を摂る時間が遅くなりがちだからという理由も挙げられます。
夜勤中ももちろん休憩時間があるので、その間に食事を摂る方がいらっしゃいます。
ですがその食事中についつい高カロリーなものを食べてしまったり・・・
夜勤明けに睡眠時間を優先し、食事を摂らなかったりすることもあるでしょう。
すると栄養バランスが偏ってしまう結果に繋がってしまいます。
それが酷くなると、内臓の機能が弱りお腹が痛くなったり、下痢をしやすい体質になりやすく、更に体調管理が難しくなってしまうのです。
③精神的におかしくなる
そして『睡眠』、『食生活』が乱れた状態が続くと最終的には『精神的』におかしくなってしまうことがあります。
この『精神的におかしくなる』というのは、仕事に行けない状態になってしまったり・・・
『うつ病』などで薬を飲まなくてはならない状態になったりすることを指しています。
そして性格的にまじめで、完璧主義な方ほど『うつ病』などの精神的な病気に罹りやすく、
『夜勤を辞めたい』と思うこと自体が甘えなのではないか・・・?と考えてしまいがちです。
夜勤をのりきるために
上記から『夜勤がきつい』と思ってしまう理由をお話しました。
そして『精神的に辛くて仕方ない』場合の解決策としては夜勤を辞めるのが一番でしょう。
ですが一口に『夜勤を辞める』といっても様々な理由により、すぐには決断できないという方が多いのではないでしょうか。
そこで、少しでも夜勤を楽に乗り切るための方法のついてもお話しますね。
①少しでも睡眠を多くとる
まず一番大切なのは、『睡眠』です。
そのため、休憩中には少しでも仮眠を取ることが重要になってきます。
そして夜勤明けは温かなお風呂で身体を温めてから眠ると、質のいい睡眠を取ることができます。
しかし夜勤明けの時間帯は周囲では、活動を始める時間帯であるのでうまく眠れない場合はアイマスクをしたり、耳栓を使うと良いでしょう。
②栄養のバランスを整える
次に大切なのは、『栄養バランス』を考えた食事です。
ついついファーストフードやインスタントラーメンなどを食べてしまいがちかと思いますが、高カロリーなものは夜勤明けには重すぎです。
そこで、野菜や果物を中心に食べるのがオススメです。
特にビタミンが豊富な果物は、疲労回復や細胞の修復にはもってこいの食べ物だと言えるでしょう。
また最近ではストレスを受けやすい環境にいる方ほどビタミンを摂取する必要性があるようで
ビタミン摂取量が多いほど『うつ病』のリスクを下げることが分かっています。
③軽いストレッチなどの運動
続いて、ストレス発散にも繋がる『運動』が良いでしょう。
一番のオススメはジョギングですが、夜勤明けは身体の疲労感も限界に達しているはず。
そのため運動をしたくてもできない状態の方が多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメなのが、お風呂上がりのストレッチです。
お風呂上りは、温まったことで筋肉が一番緩んでいる状態なので、柔軟体操などが行いやすいです。
そのため無理なく続けられますし、身体がほぐれると睡眠を促しやすいので質のいい睡眠が期待できます。